映画と家の日記 その他⑧
金曜日
特に変わりなく仕事が終わって、TOHOシネマズ梅田に『アイス・ロード』を見にいく。映画を見る前にファミチキとおにぎりを食べたせいかまたしても冒頭の15分ほど記憶がない。アクション映画というより、トラック運転手の労働者としての仕事ぶりが面白かった。リーアム・ニーソンの映画では、さらに地味な『ファイナル・プラン』の方が好きだった。ああいう小じんまりとしたアクション映画って本当になくなってきているように思う。
寝る前にU-NEXTで『ワン・モア・タイム』という映画を見ていたが30分ぐらい見て眠くなってきたので途中で止めて寝た。
土曜日
Kさんにすごい怒られて絶交される夢を見て起きる。ラインでひさしぶりに連絡してみようかと思ったが怖くて出来なかった。
朝からアラン・ルドルフの『Remember My Name』を一気に見る。チャップリンの娘が主役で、元夫であるアンソニー・パーキンスをストーキングするという変な映画だった。ラストがよく分からなかったんだが、あの女の復讐で元夫を監禁してしまうということなのだろうか。唐突で怖い終わり方だった。
それから『ワン・モア・タイム』の続きを見た。穏やかな休日だった。
月曜日
Mさんが夢の中に出てきて、自分が某映画を「正直、あまり面白くなかったです」と言う夢を見る。Kさんに続いて映画との繋がりを求めているのかもしれない。
家に帰って自分の映画のリスト化をすることにする。これがやってると楽しくてなにかユートピアを作っているような気分になる。全く違うんだけど。こつこつやって楽しいので、また続きをやろうと思う。なぜか本当に熱中して深夜までやっていたような気がする。
木曜日
井川耕一郎の訃報があった。映画監督としても脚本家としてもいちファンで、結構見ていると思う。伊藤大輔を研究した映画を唯一持っていたので改めて見る。メロドラマに関する分析が素晴らしくて、見入ってしまう。合掌。
金曜日
野原さんの『Elephant Love』を見に元町映画館へ行く。ちょうど自分がチケットを買うときにMさんがいた。後からUさんも来て、Kさんも見に来ていた。10年前ぐらいにも見ていたが、野原さんの人柄を知ってから見るとさらに面白かった。やはり女性にこだわりを持って演出している。いしだ壱成はいしだ壱成で、うる星やつらのあたるのようにも見えて面白かった。終盤になってからの展開にとんでもない飛躍があって改めて見てもすごい。最後に出てるのが佐野和宏だということに今になって気付く。
帰りに『ヴェノム レット・ゼア・ビー・カーネイジ』を見る。あまりにあっさりしていて響かなかったが、後でW君が絶賛していて、確かにそうかもしれないという思いにもなる。この尺の感じってマーベル映画だけじゃなくて、今のアメリカ映画でもあまりない。
日曜日
『70ー80年代アメリカに触れる!名作映画鑑賞会in 京都みなみ会館』の最終日。朝早くに出て、また同じように京都駅でサンドイッチを買って食べながら待つ。Tさんと合流して、早速映画を見る。
エレイン・メイの『おかしな求婚』。SNSでは一番話題になっていた映画だ。大傑作というわけじゃなく愛すべき小品といった感じの映画だった。エレイン・メイは思っていたよりきれいで、コメディエンヌとしても才能があると思う。他の作品も見れたら見ようと思う。
T君と合流してTさんを紹介する。次にポール・ニューマンの『まだらキンセンカにあらわれるガンマ線の影響』。ほとんど満員で、一番入っていたように思う。字幕ありで初めて見た。言うまでもなく良くて、レポートにも色々書いたがちょっと絶賛し過ぎて後悔している。Tさんが良かったと言っていたのが印象的で、それ普段はあまり聞かないからだろう。
最後にロバート・アルトマンの『ポパイ』。VHSで予習したが、VHSは短縮版で上映されたバージョンはミュージカルシーンが大幅に増えていた。感想はまだあまり言葉にならないが、アルトマンのごちゃごちゃしている感じが思いっきり前に出ていて、漫画が原作なので、歪といえば歪なんだが、失敗作というほどひどくもないような気がする。シェリー・デュバルのミュージカルシーンは何度見ても良い。
終わってからTさんとT君で2、3軒回って飲み歩く。楽しかった。