20230530

5月24日(水)

映画版の『リバース・エッジ』を見る。この90年代の感じは自分の中で岩井俊二青山真治が思い浮かんだ。そう思って青山真治の『Helpless』を見だしたらあまりに面白くて最後まで見てしまう。たむらまさきの決して決まりすぎないゆるやかなカメラが素晴らしくて、ワンショットワンシーンで撮られている場面が結構多い。

初めて気付いたのは、ドライブインのキッチンでおもむろにカメラが何もない空間に寄っていって止まるショットがあるが、『エクソシスト3』のあの有名なショットが元ではないだろうか。あまりに似ていて驚いてしまう。この何もない空間に寄っていくショットは四宮秀俊さんがカメラをやった佐藤央監督の『MISSING』でも似たような動きのショットがある。影響を辿っていくと源流にはやはり『エクソシスト3』があるような気がして、自分の中で発見だった。

 

5月25日(木)

何もしていない。

 

5月26日(金)

何もしていない。

 

5月27日(土)

伊藤高志監督の『零へ』を見に行こうと思ったが、明日早いのでやめておく。

 

5月28日(日)

今週も5連勤が終わって何か映画を見に行こうと思って調べたらパルシネマで『トニー滝谷』がフィルム上映されていたので見に行くことにする。とても良かった。一本調子で、ナレーションがありつつカメラが横移動し登場人物が出てきてというようなことを繰り返しやっていたが、そのリズムが心地良かった。特に西島秀俊の張り詰めた声はそれだけで聞いてられるような緊張感があった。

イッセー尾形が出てるからか『ヤンヤン 夏の思い出』が思い浮かんだ。『ヤンヤン 夏の思い出』のイッセー尾形は天使みたいだ。

 

5月29日(月)

伊藤高志監督の『零へ』を見るために京都へ行く。あいにくの雨だったが、楽しかった。

昼に着いてふや町映画タウンに半年ぶりぐらいに行く。『ニル・バイ・マウス』と『イグアナ』を借りて大森さんと2時間ぐらい話した。その中で聞いたことで、これはと思ったのがウィリアム・A・サイターの『Helen's Babies』という映画をヴィクトル・エリセは絶対に見ているということ。何の根拠もないが、映画だけ見ると『ミツバチのささやき』との一致があまりにも多いらしい。その自信は一体どこから来るんだというぐらい自信満々に言っていたので、確かめてもいいかもしれない。

続いて、京都みなみ会館で『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』をboidsound上映で見る。音のことに関してではないが、この映画の最後のショットに降る雪はきれいだ。ふんわりとゆっくりと降っている。映画の雪だと思う。

一応、ゼミ生だった伊藤高志監督の『零へ』を続けて見る。これを語る言葉が正直自分の中であまりない。が、良かった。ロマン・ポランスキーの『反撥』を思い出した。

 

5月30日(火)

部屋があまりに汚くて落ち着かないので、快活クラブにいって過ごす。