日記_20181231

2018年12月28日

早めに起きて外出。

ダイソーで整理用品を買う。縦置きの書類ケースや領収書を入れるクリアケースなど。

神戸映画資料館で『末っ子大将』と『ここに生きる』、『にこよん』を見る。

望月優子特集で、非常に充実していた。鷲谷花による企画で、斉藤綾子さんと鷲谷花さんのトークもあって望月優子という女優兼映画監督を知ることが出来た。望月優子の出演した映画の抜粋上映も流れて邦画にひさしぶりに浸れた。松竹映画ばかりお正月に見るというのもありかもしれない。

帰りに図書館に寄ってテジュ・コールの『オープン・シティ』とベン・ラーナーの『10:04』を返して、『フラナリー・オコナー全短編』の上下巻を借りる。

夕食はとんこつ鍋。

 

2018年12月29日

なぜか5時頃に起きる。

山岸凉子の『ゆうれい談』を読んだ。実際に聞いた幽霊話ばかり出来ている漫画で、百物語を聞いているような感覚だ。山岸凉子の漫画を初めて読んだが、確かに怖い。『ゆうれい談』の場合は、体験談ならではの妙に信憑性のある怖さ。各々の人の見てはいけない見たという話はなぜか惹き付けられる。友人の漫画家から聞いたものも入っており、萩尾望都大島弓子が出て来たのが意外だった。

それから、神戸映画資料館に行って大掃除を手伝った。帰りになぜか泣きそうになる。

また帰りに図書館に寄ったが1月4日まで休館するようで締まっていた。

夕食はつけ麺。

 

2018年12月30日

なぜか2時頃に起きて、しばらくラジオを聞いていた。

アーサー・マッケンの『パンの大神』を読み始めて気付いたら朝になる。怪奇小説というものを始めて読んだ。犯罪小説のような現実の深刻さではなくて、摩訶不思議な話から出てくる怪異にはどことなくロマンを感じる。妖精などが出てくる童話に近いのかもしれない。『パンの大神』の場合はヘレン・ヴォーンの噂話だけで構成されていて、最終章で答え合わせのようなものがある。この答えがあまりに突飛で、なぜか嬉しくなる。化け物かもしれないと思っていたものが、化け物だったということでなぜか安心する。

コンビニまで散歩に行ってずっと起きていることにする。

ノートに受け答えをまとめたりして、16時ぐらいに三宮に行く。

クリスマス時期ほど人は多くはない。特に何を買うでもなく、ジュンク堂に行って、ユニクロに行って、無印に行ってとなんとなく見て回る。

19時になって元町映画館に行く。『ハッピーアワー』の舞台挨拶に同席させてもらう。自分はすごい人や映画と関わっているんだという実感を今になって得た。偶然、派遣で働いていたときに同じ職場で働いていた人が見に来ていた。覚えているかなと思って声をかけたら、覚えていてくれて少しだけ話をする。会社内では喋ったこともなかった。

帰宅してぐっすり眠った。

 

2018年12月31日

7時に起きた。なぜか疲れていてまた寝た。

12時過ぎに外出して梅田へ行く。プラネットで『東への道』を見た。

半年ぶりのプラネットだったが、落ち着いて映画が見れた。グリフィスでもまだ見たことがない映画で、驚くほど面白かった。若井君の言うように男女がちょっとすれ違うことでドラマが起こっている。驚いたのはラストだった。なぜか全員がいいやつになったような印象を受けた。身勝手な夫でさえも人間性を取り戻す。そして、大団円の結婚式でハッピーエンド。本当にちょっと食い違ったものが合致するような感覚。もしくはご都合主義かもしれない。それでもこのハッピーエンドは予想を超えていた。

帰宅して本当にお世話になった方々にメールやラインを打った。色々あったしこれからも色々あるだろうけど今年を乗り越えて本当に良かった。やらなければならないことは山積みだけど、ゆっくりでいいから人と比べずに進んでいくしかないのだろう。今のままじゃ駄目だと本気で思っただけでいいと思う。いろんなことに気付いたし、いろんな人に支えられて生きていることが分かった。出来るだけ思ったことや気持ちを言葉にしていきたい。どうか良いお年を!